ステータスとしてのロレックス
世の中には多くの腕時計が流通しています。その数は数万種類とも言われるほどです。その中で最も有名なのが、ロレックスです。高級時計の代名詞的存在であるこの時計のネームバリューは半端なものではありません。
世界に名だたるロレックスは日本でも大人気です。とにかくこれを身につけておけば間違い無いだろうという人も多いのではないでしょうか。アジア各国でもたくさんの偽物が出回るほどの人気です。旅行に行ったおじさまが怪しいロレックスを買って帰るという場面に出くわすエピソードはよく耳にします。
そんな強烈な人気と妖艶な雰囲気さえ漂う特別な腕時計ですが、その本質を知らずに購入する人も少なくありません。優れた性能や、使い込むほどに出る味わいはさておき、とにかくロレックスだ、という人です。一口にロレックスと言ってもその種類は多数あり、古いビンテージものも流通しています。もちろん感じ方は人それぞれですが、中には正直あまり格好よくないデザインのものもあるので、そこを考えない人は、ただ身に付けているだけの人です。
ブランドとしてしか捉えられていないことは寂しいことで、どうせするならこの時計の歴史や深みを追求してほしいものです。不思議なもので、そういった人は見ればわかります。時計だけ妙に浮いていたり、洋服に合っていなかったり。きらびやかで美しい時計であるからこそ、さり気なくしていることが奥ゆかしくてお洒落であると知るべきです。